「TAJOMARU」。。


(キャッチコピーに「絶対女を捨てない。」とありますが。。これは。。宣伝用に配給や制作委員会が考えたかと思いますが。。それを意識しないで^^;)観に行って下さい。。
そんな超人間的ではなく。。もっと生身の人間たちがそれぞれ。。
人間らしい感情を抱き。。直光にも。。阿古姫にも。。桜丸にも。。「想い。」。があり。。
直光は勿論。。柴本幸さんも素晴らしく。。旬君が。。幸さんの演技を受けて。。自然に想いが大きくなったという。。胸に迫ります。。
桜丸の圭ちゃんが。。乗馬も殺陣も。。期待以上に上手で。。悪になった想いを考えて演じているので。。突如登場した悪役ではなく。。背景を感じます。。心を鬼にするために。。決心がつくことをしますが。。切ないです。。
生まれた星の元の違い。。

「藪の中」を 題材にしてますが。。
歴史ファンタジーと。。この時代に限らない。。
普遍的なものを描いています。。
視点が違えば。。
「藪の中」は。。それぞれ真実を語っているのに。。食い違ってしまう。。
TAJOMARU」は。。どうでしょうか。。是非。。確かめて下さい。。



それぞれに。。自分にとっての希望。。正義があって。。それは一致するものではなく。。
相手にとってよかれと思ってとった行動も。。
それが。。そのまま。。いいことになるかどうか。。


自分の立場を考えていると。。邪魔に思えてくるもの。。
昔から起きてしまう争い。。平和でない世の中の出来事も。。そういう立場の違いから。。。

幾つかのシーンで。。何度見ても。。涙が出ます。。
それは旬君のシーンだけではありません。。
人間って。。相手への想いがあれば。。人のためにここまで出来るんだ。。って。。
愚かな部分も沢山持ってるけど。。素晴らしいものも確かに持っていて。。

愛する人のために。。。。
それだけでなく。。
出会うきっかけがあった人のために。
惹かれた人のために。。
仕える人のために。。

出演者の全員が。。自分の役を愛しているような。。
役作りをされていて。。
想いをこめて作っています。。

(旬君の涙は台本にあったものも。。自然に出たものもあったという。。
役の気持ちを考えて演じて。。相手のお芝居を受けて。。想いがこみ上げてきた。。自然の涙。。演技プランなどではなく。。
幸さんも。。役を考えてると。。もう。。本番前から泣いてしまったという。。。。感動を呼ぶための涙ではなく。。自然のもの。。だから違和感もなく。。自然に観れるのだと思います。。)



素晴らしいキャストと。。スタッフが。。厳しい寒さの中・・短期に全力で作りあげた。。作品。。

それでも。。丁寧な作りに見えます。。
沢山の映像を。。沢山のシーンを見せようとすると。。バタバタと見えそうですが。。必要なシーンを。。抜粋して。。
じっくり映し出していて。。
そして。。役者さんの一人ひとりが。。しっかりと演じて居て。。

でも飽きさせない無駄のない。。作りです。。

萩原さん。。松方さん。。近藤さん。。本田博太郎さん。。というベテランの方々が。。落ち着いた。。静かで迫力のある場面を作って下さっています。。


中野監督が 離れたところからカメラを通して旬君のお芝居を見ていて。。涙が出たという。。
監督が涙を拭うシーンがメイキングにもありましたが。。
ひたむきな演技が。。現場を感動させたということでしょうか。。。。

現場での居方や。。演技で。。みんなを引っ張ってくれたと。。やべさん達が言って下さってました。。^^


桜の美しさ。。美術さんの。。凝ったもの。。
ビジュアルディレクターの考えた美しい人物。。世界。。
音楽もとっても良いんです。。
海外の方の音楽もあって。。どれも。。映像に合ってます。。
B'zの音楽も。。合っていて。。
素敵な作品です。。


まだの方。。少し足を延ばせば上映されている劇場に行ける方。。
是非是非。。劇場で。。