田中希代子さん。ショパン国際コンクール日本人で初入賞。
母の数歳上のピアニストの友人が尊敬する ピアノを弾く事ができなくても。。桐朋音大でピアノを教えてくださったという。。国際的なピアニスト。。（1932年〜1996年）
この方が国際コンクールに出た頃は。。審査員の方々にも。。日本人に対する偏見が強くあった時代だったそうですが。。3大コンクールに初めて入賞された方。。
入賞順位に。。納得がいかないと審査員の方がもっと上位にするべきだと抗議の意を表してくださったそうです。
（数年後。。某ピアニストが。。ショパンコンクールにご自分が初。。とご自身で仰ってブログでも。。それをそのまま伝えているものもあるそうですが。。。。
田中希代子さんが初ですね。。。）
戦後初のフランス政府給費留学生の一人
パリ音学学院に入学したものの。。結核を患い療養の日々。。
辛い音大生時代でしたが。。
レヴィの勧めで卒業試験を受けることに。。
試験前日まで療養(療養中レッスンは1日1時間と制限されていたにも関わらず。。「プルミエ・プリ」（1位）で合格・卒業。。という。。天才と。。言われた方。。
1952年。ジュネーヴ国際音楽コンクールに最高位特賞(1位無しの2位、日本人初の入賞、イングリッド・ヘブラーらと同位)。
日本人初の国際コンクール入賞
1953年。ロン・ティボー国際音楽コンクール1位無しの4位(日本人初の入賞)。
1955年。第5回ショパン国際ピアノコンクール10位(日本人初の入賞)。(この順位に納得のいかない会場の方や審査員がいらしたと。）
3つの国際コンクールに入賞したのも日本人初
ピアニストとして。。絶頂期に膠原病を発症。。
ピアニストで障害を持った方は沢山いらっしゃいますが。。
膠原病で。。身体が。。指が動かなくなるという進行するご病気。。
（今は治療法や。。薬が発達しているかも知れませんが。。）
ご自分で美しい音色を奏でることが。。伝えることが出来なくなって。。
それでも。。桐朋音大でピアノを志す多くの方を育てた方。。
そして音大生達が心から尊敬したという。。
母の知り合いの方の話では。。
身体の調子が悪い筈なのに。。凛とされていて。。神様のような方で。。レッスン室に入ると。空気が違う。。のだそう。。
教えて下さる言葉や。。アドバイスは。。素晴らしく。。上達に導いてくれるもので。。その貴重な時間を。。勿体ないレッスンにしてはいけない。。と。。
必死にレッスンをして行ってたそうです。。
田中希代子さんはヨーロッパで演奏活動はされていましたが。。
正式な録音をほとんどされてなくて。。される前に発病されてしまったので。。
学生達は。。僅かなライブの音源テープや。。それまでに。録音した貴重なものを。。聴くことになるのですが。。
それは正式なレコーディング。。ではない。。録音状態が悪いにも関わらず。。
演奏は。。素晴らしいもので。。
聴いた音大生たちが。。もう弾くことはできなくなった田中希代子先生から。。教わりたくて。。慕って。。レッスンを希望したと。。
母の先輩友人もそのお一人。。
それで。。その教え子の方達が。どうにか。。
この宝モノのような録音テープを。。良い状態で残したいと。。。
ＣＤ化を働きかけ。。
「田中希代子のレコードを作る会」をつくり。。
沢山の応援。。賛同を受け。。
ついに。。CDになったものがあります。。
◆1987-90年『田中希代子のレコードをつくる会』（アダムエース社制作）の
「ETERNAL RECORDING OF KIYOKO TANAKA」シリーズ（全7枚）
その時に母にもCD化への協力に声かけして下さって。。
そのCDが。。うちにあるのですが。。
とにかく。。素晴らしいです。。
崇高な音色。。深くて。。素晴らしいタッチ。。
音色とタッチで感動したのはこの方と 辻井さんと。。。。他にもいらっしゃいますが。。
その後も。。幾つかのCDが発売されているようです。。
https://www.yamano-music.co.jp/docs/soft/recommend/varie/0703/newrelease01.jsp
◆追悼企画として1996‐7年山野楽器が発売した
≪田中希代子−不滅の遺産≫（全8タイトル）
◆「田中希代子〜東洋の奇蹟」に連なる
“ＣＤ復刻による田中希代子復活のドラマ”
ラフマニノフの第２番のオリジナル・テ−プ、
（ラヴェル、サン＝サーンスの第４番の協奏曲などの未ＣＤ化の放送音源テープが遺されたもの。など。。。）
ショパン生誕200年の今年。。ご興味のある方は。。
コンクールで優勝すると。。ビジネス的にCD化という酷使されて。。というのは心配ですが。。
田中希代子さんの場合は。。もう少し。。残っていたら。。と。
思ってしまいますね。。
美智子皇后さまは 検査のために一時帰国した田中希代子さんが。。聖心女子大に招かれて。。演奏された時にお聴きになられたそうです。
