『獣医ドリトル』







獣医ドリトル」。。。。。。
現代社会の人々に知っておいて欲しい内容が。。
知らないことで。。壊れていく。。人とペットの環境。。
社会に警笛を鳴らすような。。
小さい頃から。。誰もが一度は観ておきましょう。。と。。
教材にしてもいいような。?。ドラマです。。

キレイごと。。ではない 本質を見据えて。。知識の不足した飼い主には 時には厳しいことも言う。。ドリトル先生。。

今のペットブーム。。
エキゾチックペット(犬や猫という昔からのペット以外)も増え。。
人間1種類でも。。治せない病気が沢山あるのに。。。。
何万種類もいるペットを。。獣医師が診る。。

人に高額の治療費がかかることには。。理解出来ても。。ペットの治療費には。。理解されにくい。。

沢山の種類のペットを 獣医師に診て貰うことがどういうことか。。
治療がどのように行われるか。。
言葉で伝えられない動物の。。診察は。。知識と経験と。。推察から。。判断していく。。
どこが悪いか見つかっても。。
小さな動物であれば。。脳外科手術のようなものとなる。。難しい治療になる。。
何とか助けて欲しいと願う飼い主。。
治療にどのくらいかかるか。。

現代社会では。。さまざまなペットが商品のように提供され。。
好みに合った。。ペットを飼う。。
自分たちの癒しのために飼ったり。。。。
拾った動物を飼ったり。。
珍しい動物を飼ったり。。

その動物の習性。。その動物の体を。。。殆ど知らないまま。。育てる。。
痛みや調子が悪くても伝えることが出来ない。。ペットたち。。。
中には。。野性で。。痛みを隠そうとする性質を持っている場合もあると。。

何かあれば。。獣医師が助けてくれる。。。と。
治療は。。買った時の値段より安い。。と思いこんでしまってる。

大事にしている。。家族同然のペットを助けて貰えない場合。。
手術をしても。。元には戻らない場合。。
手術に高額の費用がかかる場合。。

その治療に疑問を抱いてしまう。。
ちゃんと診てくれなかったんじゃないか。。
手術は失敗だったんじゃないか。。
大事にされなかったんじゃないか。。
高額治療費は妥当な金額ではないのでは。。

そして。。獣医師を訴える訴訟も起きる。。
海外ではそういう裁判が多くなり。。
欧米の獣医医療は。。10年も先を行ってる。。というのに。。
成功率の低い手術を断る獣医師が増えてしまっているそう。。。

(ドラマの前のナビでは。。現実の獣医師さんの声がありました。。)

愛するペットが。。自分の寿命より。。早く亡くなることが受け入れられない飼い主もいると。。
「うちの子は。。いつまでも きっと生きてる。。」という。。

我が子同然にペットを愛している飼い主たち。。

飼う人にペットへの愛情は十分あっても。。
必要な知識が不足していて。。

専門知識を持った獣医師の方を信頼出来ずに。。双方が悲しいことに。。。


何かが起きた場合。。
ペットも懸命に頑張って。。
獣医師も最善を尽くしてくれたんだ。。という結果を受け入れる覚悟も必要なんだと。。
獣医師は魔法使いでは無いんだ。。と。。



獣医師の方から見れば
無理な願いや要求をする飼い主たち。。

ドリトル先生は。。悪徳獣医だと。。ドリトル先生を訴えようとする弁護士に。。
「間違いだ」とも言いきってはいない。。

「ひとつの面から見れば。。(獣医を訴えることも)正しいのかも知れない。。
でも正義は一つじゃない。。
訴訟先進国の欧米では ペット訴訟で沢山の獣医師が廃業に追い込まれている。。
日本でも訴訟が増えれば。。リスクの大きい手術を断り安楽死を薦める獣医が増える。」。と言う。。

自分を訴えようとしている弁護士のペットでも。。治療拒否はしない。。

難しい治療に見合う治療費を支払うなら。。
手術を引き受けると。。

訴えられるかも知れなくても。。
助けてあげたい気持ちがちゃんとあるから。。。
治せる可能性があるならと。。。
病気が進行してしまわないうちに。。急ごうと。。。
リスクを恐れない。。獣医師さん。。

愛情を注いでいるはずの飼い主の。。知識不足から。。獣医師のリスクの高い治療。。安楽死の薦めを受け止められず。。批判する。。

医師不足になっていて
結局。。大切なペットを助けて貰えないことが増えてしまう。。という。。思ってもなかった事態に。。

骨を折ってしまった競走馬に。。治療では無く安楽死を選択する訳は。。

骨を折ってしまった馬は。。骨折の脚の治りを待つだけではない。。
その間。。
他の脚への負担。。蹄の悪化。。
餌の消化不良。。内臓の悪化。。
自分の体や。。自由になれない環境が理解出来ないので。。不安感が強くなる。。
骨の完治までの2か月。。馬は地獄の苦しみを味わうことに。。
その2か月の対処の仕方が難しく。。
更に苦しんで挙句に。。という経路をたどることも。。

そういう経緯を知らずに延命を望むことが。。どういう苦しみを与えることになるのか。。


(中には。。実際にペットの命を軽く考える獣医師がいて。。大事に対処して貰えなかったと。。飼い主が納得できない事態もあることでしょう。。)

今まで想いもしなかった現実があって。。
大事なペットをどう知って。。どう育てていくか。。
もっと知る術があっても良さそうですが。。現実には。。なかなか難しいですもんね。。


たった1話で。。。多くの内容を盛り込んではいるのに。。。穏やかな。。流れで。
無理がない丁寧な作り。。

妥協しない。。旬くんが信頼するお二人。(瀬戸口P 石井監督。。)
チームの皆さんが いい作品にしたいと。。こだわりを持ったスタッフさんで。。^^
コチラで。。衣装さんや。。美術さんのお話を書かせていただきましたが。。
http://d.hatena.ne.jp/sanahanna/20101020/p5


小田和正さんの曲が。。ドラマのテーマにそって。。優しく強く伝えてくれます。。miwaちゃんのうたも。。

こんな素敵な重厚なドラマ。。
素晴らしいドラマの主役を。。ちゃんと旬くんが担ってました。。

真央ちゃんは。。深い動物愛を持った。。あすかを。。感情の表現が豊かな女優さんなので。。抑えている演技もさすがで。。心に響きました。。

ナリちゃんの花菱先生は。。アニメでは軽い優しい花菱先生。。。
ドラマでは。。誠意を持った。。心優しい花菱先生を。好演してました。。


ペットを飼ってる方々。。獣医医療に携わる方々。。それぞれへの想いが伝わるような。。理解が深まるような。。
丁寧な作り方でした。。

ペットを買った。。貰った。。拾った。。
これは。。ひとつの命を預かったことで。。
愛情を持って 最後まで責任を持つこと。。
専門の方にお願いをする時は。。信頼できる病院を見つけて。。信頼して。。お任せする。。。
自分の都合だけで。。ペットのことを考えない。ペットの想いを。。理解しようとする。。。

ペットってお金で買えちゃうけど。。
「命」ですもんね。。。