記事。。「小栗旬。。」

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101028dde012200043000c.html

トーク小栗旬 TBS「獣医ドリトル」(日曜夜9時)主役

 ◇客観を捨て、演技に没頭
 
今夏公開された映画「シュアリー・サムデイ」で、監督を務めた。俳優としては史上最年少の映画監督デビュー。「特別なことではない」と思う一方、見えてきたものがある。

 俳優とディレクターの関係性。

 かねて演出に興味を持ち、演じる側としてカメラの前に立ちながら、頭の中でさまざまなシミュレーションを重ねてきた。自分ならどう撮るか。このシーンの意味は何か……。

 「作品を客観的に見ることが、俳優としてプラスか、マイナスか。考えるようになった。役者って、どこか自分勝手で、わがままな部分があっていい。だから、今回は自分のことだけを考えてやっています」

 ドリトルこと獣医師・鳥取健一が、他者を寄せ付けないキャラクターであることも幸いした。「オレが好きなのはカネ払いがいい客」と言い放ち、悪徳獣医師とのレッテルも意に介さない。だが、ぶっきらぼうなもの言いの裏には、愛情を欠いたペット飼育に対する警鐘が含まれている

 「つい『動物の病気ぐらい』って考えがちだけれど、人間より治療が難しく、お金のかかる症例だってある。やるべきことをやり、多くを語らない鳥取は、動物医療におけるリスクを行動で示していると思う」

 ヒロイン役の井上真央をはじめ、TBSの人気ドラマ「花より男子」チームが集った。

 「やりやすい半面、危険もある。許し合っていくだけではだめだという意識を持たないと、お客さんが見たいと思うドラマが作れなくなる

 そう答えた人気俳優は、「硬骨な表現者」の顔をしていた。【岩崎信道、写真・小林努】

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 ■人物略歴

 ◇おぐり・しゅん
 1982年12月26日、東京都出身。両親が住む実家には犬が2匹いる。「父は仕事で不在がち。犬の世話をしている母を見ていると、寂しさを感じずに済んでいるのだなと思います