小栗旬と西島秀俊の“睨み合い”秘話を監督が告白

https://tv.yahoo.co.jp/news/detail/20170510-00000013-tvdogatch

小栗旬主演で放送中のドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ・フジテレビ系列、毎週火曜21:00〜)の第5話が9日に放送。小栗演じる主人公・稲見朗と西島秀俊が演じる田丸三郎が見せた“睨み合い”が話題となった。

本作は、元自衛隊員の稲見と元公安の田丸らが所属する特捜班が様々な葛藤を抱えながら、謎のテロリスト集団“平成維新軍”をはじめとした規格外の敵に立ち向かっていく姿を描いたアクションエンタテインメント作品。リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率を合算した“総合視聴率”が、第1話は23.6%、第2話は20.2%を記録するなど、注目の高さをうかがわせている。

そんな中放送された第5話は、稲見が政治家恐喝の証拠を手に入れるため、沢田(杉本哲太)の所属する暴力団に潜入捜査を実施。暴力団の信頼を得て、危険の伴う薬物の取引現場に行くことに……。任務の背後には黒幕だった官房長官・神谷(石黒賢)の邪悪な思惑が潜んでいたというストーリーが展開された。この回の平均視聴率は、関東地区10.3%、関西地区14.7%と、共に前週から大きく数字を上げ、その他の主要な地区では、静岡13.7%、札幌13.6%、仙台12.2%などを記録し、主要8地区のうち6地区で前週よりアップし、平均11.8%に上昇している。

この日のハイライトは物語の終盤。薬物の取引現場で弟分として可愛がってくれた沢田が銃撃で命を落とし、怒りに我を忘れかけた稲見と、それを抑えようと田丸が稲見の腕をつかみ、2人がジッと睨み合う場面。張りつめた表情で無言で視線をぶつけ合う姿に、放送後のTwitter質問企画で質問が相次いだ。

原案・脚本の金城は「あの場面で言葉を交わすのは、野暮だと思った。進む稲見と止める田丸の心のぶつかりを、無言の中で見せたかった」と語り、第5話を担当した鈴木浩介監督も「思わずカットをかけるのをためらうほどの緊張感だった。カットのあとも、みんな無言のまま、その場の空気と感情を保っていました」と振り返り、現場で2人の俳優が放った空気感を伝えた。これに対してTwitter上では、2人の言葉を必要としない演技に称賛の声が数多く投稿されていた。

16日に放送される第6話では、11年前に起きた地下鉄爆破テロの実行犯で指名手配中の里見(山口馬木也)が再び動き始める。里見の確保に動き出す特捜班だったが、捜査を進める中で里見の知られざる背景にたどりつく。稲見と田丸が5人の敵を相手に大乱闘を繰り広げるアクションシーンに注目だ。





1494381829*『CRISIS』、面白さの秘訣はズバリ脚本&打ち合わせ✨

小栗旬『CRISIS』、面白さの秘訣はズバリ脚本! 他のドラマにない“最強の打ち合わせ”が結果を出した!
2017/5/10 08:00


※イメージ画像:フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』公式サイトより

 現在放送中の2017年4月クールの連続ドラマも各テレビ局の力作揃いだが、今回も明暗は分かれたようだ。そんな中、圧倒的な人気を得ているドラマがあると聞いた。

「今クールは関西テレビ制作の『CRISIS』の評判がいいですね。初回は13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の平均視聴率を獲得しました。内容の性質上、男性からの支持が高いドラマになると予想されていましたが、想像以上に女性の満足度も高く、今後も高視聴率が期待できそうといわれています」(テレビ局関係者)

 視聴率は圧倒的というほどではないが、たしかにネット上でも評判の良いドラマになっている。こうした人気の理由はどこにあるのか。

小栗旬さんや西島秀俊さんの人気が結果に反映されているのはもちろんですが、それ以上に脚本の良さが理由だといわれています。今回、脚本家は直木賞作家の金城一紀さんが務めていますが、小栗旬さんとタッグを組むのは2014年の『BORDER』(テレビ朝日系)に続いて2度目です。そのため、今回は撮影に入る前から密な打ち合わせが行われたと聞きます」(同)

 密な打ち合わせとは一体なにか。

「通常、脚本家はプロデューサーなどと話して脚本を作り上げ、それをキャストに配布します。しかし、今回は企画の構想段階から演じる側の人間と脚本家が密に接して、迫力あるドラマにするために必要な要素を盛り込んだり、キャストが実際に動きながらどういうアクションシーンを盛り込むとより面白いドラマになるのかを話し合ったりしたといわれているのです。通常このような打ち合わせはありませんので非常に珍しいケースです」(同)

 これが人気を得た理由のひとつらしい。

「昨今のドラマはキャスティング優先で脚本は後付けということが多いです。そのため、そのキャストに合わない脚本が仕上がってくることも珍しくありません。こうしたギャップがつまらないドラマを生み出しているともいわれています。ですが、企画段階から双方が話し合えば、それが生じることもありません。同じ価値観を持った人間同士が向き合い、世界観や物語を作ったからこそ『CRISIS』は面白いといわれているんです」(同)

 たしかにそのように作り上げれば脚本家も出演者も、力の入れ方が変わってくるだろう。彼らが話し合って作り上げた今回のドラマ、今後の展開を楽しみにしたい。
(文=吉沢ひかる)

※イメージ画像:フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』公式サイトより