中野監督。。。旬君頼もしい。。

CAST-PRIX SPECIAL moving edge vol.1 (GLIDE MEDEIA MOOK 43)
「moving sdge」より。。ほんの少し。。

TAJOMARUの監督を引き受けた経緯は?

中野監督・・経緯もなにもないよぉ。。いきなり又さんに呼び出されて、「これこれ。。こう言う映画を作るからやってくれよ。」って

(笑)「これこれこういう」中にはどれくらいのプランが?

中野監督・・主演が旬だってことと。。芥川龍之介の「藪の中」をモチーフに、その登場人物の一人を主人公にするってことぐらい。。

その段階で監督を引き受けるのはやはりためらわれるものですか?

中野監督・・そりゃあそうですよ。。そういう状態の作品に対して二つ返事で「監督やります!」って言えちゃうのは逆に可笑しいですよね。。

では、最終的に引き受けるまでには葛藤もありました?

中野監督・・葛藤っていうかっこいいもんじゃなくてね。。もうとりあえず嵐の中に放り込まれたような状況になるわけですよ。。そういう人なんです。。又さんは(笑)。で。。そんなこんなでキャスティングも決まり台本も上がって来たんですけど。。ここからがまた大変で。。

略。。いろんな。。とても無理な話。。

「又さん。これはさすがに無理だよ。。って言った事もありましたよ。。そしたら。。なんて言ったと思います?

なんて言われたんですか?

中野監督・・「いや。裕ちゃん(石原裕次郎さん)の時代はそれでやったんだから。。出来るよ!」てアッケラカン!と(笑)。

いい話ですね。(笑)

中野監督・・でもやる方は大変なわけですよ。。

お白洲のシーンについて。。
略。。

中野監督・・特に演出してなくて。。旬が自分で考えてああしてるんです。。
旬はいつもそうで、自分の考えをちゃんと持ってる。。
勿論意見が違えばお互いに納得いくまで話すけど。。
もともと僕がそこまで演技を。。演出しないこともあって、旬とは比較的にスムーズに進んだと思う

あまり演出をしないのはどうしてなんですか?

中野監督・・演技そのものは役者のものだと思ってますから。
ただそれをどう録るか。。どう見せるかはこちらの問題ですから。。その演技に対しての判断はしますよ。

僕は現場で起こっているのを見てるのが好きだし 大事だと思ってるんですよね。たとえお芝居だろうと。。目の前で起こってることがやっぱり真実なんです。。
真実を見てるのに、まずその場でグっとこなかったら、その演技はスクリーンの向こうには届かないと思う
。。

旬君のインタビューの中にこの監督の姿勢について語ってる言葉があります。。)

いい話が続きますが。。発売直後なので略。。

監督から見た小栗旬はどんな存在でしたか?

中野監督・・旬がいることで本当に助かりましたね。
雰囲気作りも含め。。主演として現場を引っ張るという意味では勿論そうだけど
。。

個人的には。。旬が僕の意図を他のスタッフに言葉でしっかりと説明してくれることで随分と助けられた。。
僕は自分の中にある意図を言葉にして他人に伝えるのが苦手な所があるんです。。

それを旬は瞬時に理解して、自分の中で一度噛み砕いて、解り易く他の共演者や。。スタッフに説明してくれた。

自分の言葉を持ってるだけでなく。。その言葉を使ってちゃんとコミュニケーションする能力に非常に長けてた役者ですね。。

その小栗旬と真っ向勝負の演技を見せているのが柴本幸さんです。

中野監督・・柴本さんは。。良くも悪くもオンオフの切り替えがない女優さんで、ボリュームで言ったら常にマックスの状態で演技するんです。。
略。。
今回はそんな彼女の存在がみんなに良い方向に作用してたように思います。。
あの松方さんが彼女から刺激を受けてたくらいですから。
旬なんかも負けず嫌いだから 柴本さんが全力で演技すると、それに負けじと自分も全力で演技で返すんですよ。。
それがあったからこそ。。あれだけ迫力がある男女関係が生み出せたんだと思いますね
。。

後は略。。