役者の演技力。。内面。。

私は舞台。映画のレポは。。自分の理解や把握や表現に全然自信がないので。。。。

俳優。小栗旬のことを。。ちゃんと理解して。記事にされたものから 伝えていけたらと思いますが。。


旬君は。。
「タイタス・アンドロニカス」(2006年)で。。イギリスの観客の厳しい目。。本場の拍手。。スタンディングオベーションを肌で感じた。。
と言っています。。日本とはまだ演劇の歴史が違うからすぐには同じようにはできないだろうけれど。。良くない時は席を立ったっていいんだ。。
と。。

それを。。イギリスに行ったからと。。思われてしまった事もあったかも知れませんが。。


でも。。そのイギリスに行く前から。。^^
こういう話をしていました。。


(レプリーグBis 2005 July.vol.1より。。)
2004年の初演の「お気に召すまま」で絶賛を受けて。。
素直に良かった。。って思った。。
ただ。。毎回。。スタンディング・オベーションだったのは。。すごく居心地が悪くて・・・。
半分は演劇を好きな人。。半分は成宮や俺が出ていることで喜んでくれる人で
演劇好きな人たちの中には。。「君たちよく頑張ったね」という感じだったかもしれなくて。。不甲斐ないスタンディングオベーションだった気がする。。
もっと稽古出来ただろうし。。もっとみんなで考えることもできたと思う。。

と語っています。。
これも。。受け取り方で感想が違うと思うのですが。。ファンの方への感謝も勿論持っていて。。
でも役者として。。それに100%甘んじて居ては。。支えてくれているベテランの役者さん達にも失礼だし。。色んなことを感じての言葉だと。。いい意味で受け取って貰いたいです。。

あいどるじゃないんだから。。自分よりかっこいい役者は幾らでもいるんだ。
自分が受けたオーデションで。。受からなかった経験や。。現場での扱いの違い。。感じてきたことなどを(事務所の大きさだったかも知れないですけど。。)自分の力不足だとしっかり受け止めてきてるから。。


旬君は。この作品の公演前に。。

この作品は。。。好きになった女性が。。男装をしただけで気がつかない。。とか。。普通に考えたら。あり得えなくて。バカバカしいようなお芝居かも知れない。。

でも。。僕らは。。それを。。真剣に愛した相手を想って。。
それを観に来てくれたお客さんに。。幸せな気持ちになって帰って貰いたいから。。そこはしっかり。。みんなで作っていく。。と。
小手先の演技で。。人を感動して貰ったり。。そんな事はできないことをよく知ってるようでした。。


JUNONでも。。ナリちゃんと語ってるお話しがあります。。
より楽しげな話になってますが。。^^
http://d.hatena.ne.jp/sanahanna/20080819/1219096157


「お気に召すまま」の旬君の演技を観て。。

松岡和子さん(蜷川さんのシェイクスピア舞台のの翻訳家)。。
オーランドーを観て。。
優しさとも哀しみともつかない情感が滲み出ていて、観るたびに涙が出たものです。。。
(+act 2008 VOL.18より。。)

吉田鋼太郎さん
小栗の芝居、あるいは小栗の目を見ていたら、なぜか泣けてきちゃってね。
。。ものすごくピュアなものを持っていて、オーラがあるというか。ちょっと普通の人にはない、なにかがあるような気がしますね。と。。
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/titus.html
より。。)


白井晃さんより。。
(役者というのは。。)結局は内面なんですよね色々と感じたものをどう蓄積してどう出せるか
自分にとって役者をする作業というのはなんだろう。」とちゃんと考えられるか
小栗君は若いのにそういう事が出来る人だし、これからもそこを大切にしていってほしいと思ってます。。
(「偶然の音楽」のワークショップの頃のインタビュー。。)
(レプリーグBis 2005.July.vol.1より。。)



この白井晃さんのインタビューはコチラでも載せてますが。。
「偶然の音楽」。トオルさん。。 (2) - sanahannaの日記
(レプリーグBis 2005.July.vol.1より。。)

「小栗君に興味を持ったのは「GTO 」をたまたま観て。
あの若者たちの中で、凛とした立ち姿が目立っていて
ナイーブそうだけど芯がありそうな感じがしたんです。それで、ある作品で声をかけさせて貰ったんですが、その時はスケジュールが合わなかった。

宇宙でいちばん速い時計』でまた声をかけたのは、役に合うというのもありましたが、それ以上に小栗君と会う機会を作りたかったんだと思います。

一緒にやってみたら、非常に勘がいいことがすぐにわかったのと、よけいなことをしない人だという感じがした。こういう世界でやっていると、どうしても演技の部分でいろいろ覚えちゃうんですよ。でも、彼は真摯にその役を生きようとする。

だから稽古で「今、ウソの動きをしたでしょう。と指摘すると、「やっぱり。自分でも気持ちよく流れなかった。」って気づけるんですね。。と。

偶然の音楽』。。

ポールオールスターの作品を舞台化するのは2度目です。久し振りに彼の作品を読んだ時に琴線に触れたというか、昔自分が演劇をやりたいという衝撃を覚えた時の感覚に似た心の揺れを感じたんですね。

『偶然の音楽』では主人公のナッシュの心象に非常に共鳴しました。
正直言うと自分でやりたい役
なんですが、やるより作りたい気持ちの方が強いから、それなら仲村トオルさんにやってもらいたいとお願いしたら引き受けてくれて。

そして、ナッシュに対してポッツィーという存在は何かと考えたとき、幻影のように現れて、自分を違う場所に連れて行ってふっと消えてしまった人間なのかなと。。という事は、もしかしたら現実のものではなく、自分に内在するものかも知れない。

そう考えていったときに、小栗君みたいな男になら、ふっと近づいて来て、「白井さんさぁ、ちょっと向こうへ行こうよ」って言われて引きずられてもいいかな(笑)って

会ったばかりで一緒に旅をするんですから、どこか可愛げもあるんだろうし、ナッシュの心境を変化させる存在だから、僕自身にとって自分にない部分だとか、こうなりたかった部分だとかそういうものを持っている人物であって欲しい

それで、これはもう、小栗君でなくてはと思ったわけです。
彼のナイーブで、やんちゃで奔放なところが出ると良いですね。

今回は集団創作ですから、彼とまた違う作品のつくり方で一緒に出来るのも楽しみです。
ワークショップの時ですか?確かにすごく上手くなったなと感じました。

本人も「前よりうまくなった?」って聞くんですもん(笑)。

その時に「うまくなったけど、それだけが決して役者じゃないからね。」っていう話をして。

最近特に思うんですけれど、結局は内面なんですよね色々と感じたものをどう蓄積してどう出せるか。「自分にとって役者をする作業というのはなんだろう。」とちゃんと考えられるか

小栗君は若いのにそういう事が出来る人だし、これからもそこを大切にしていってほしいと思ってます。。
この表情。。かっこいい。。