「東京DOGS」の吉高ちゃん。。


http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20091029dde012200019000c.html

トーク吉高由里子 「東京DOGS」で謎の女

 ◇目の前の課題と向き合うだけ
 大胆と小心、冗舌と無口、倦怠(けんたい)と精気。反対語のように見える言葉が、一人の役者の体の中で渾然(こんぜん)一体となる場合がある。どちらが本当の姿なのか、虚実の皮膜をはがしたくなるような魅力を漂わす「不思議ちゃん女優」が、「東京DOGS」(フジテレビ系、月曜午後9時)で、記憶喪失の謎の女を演じている。

 「私、話し下手なので、今まで芝居について話すのを避け、逃げていた

でも今回、共演者(小栗旬水嶋ヒロら)と初めて集中的に話して、すごく新鮮な気持ちになった。自分が前向きに変わる時期だと思った」

 確かに前向きではなかった。16歳でスカウトされたが芸能界に関心がなく父の勧めで「3年間だけやる」。自称面倒くさがり、ビビりの性格。オーディションも受けずアルバイトをしながらブラブラする17、18歳。

 転機は突然訪れた。芥川賞受賞作「蛇にピアス」の映画化で蜷川幸雄監督の目にとまり主役抜てき。だが撮影に入る前、重症交通事故に遭った。「ベッドで三つの声が聞こえた。これで仕事が流れてプレッシャーから逃れられる。このまま死んじゃうかも。私ってなんてへっぴり腰なの」

 幸い巨匠は回復を待ってくれ、映画では思い切りのいいヌード場面を披露、役者への意欲も注入された。大人に成り切らない少女の中から大人を翻弄(ほんろう)する色香を発散する魅力をその後のドラマで発揮、女優の核となった。あなたはどんな人間? 「海水になりたい人間です。命が生まれる所、蒸発して雲にも雨にも変わる、深い海底にも行けるから」。なかなかの不思議ちゃんだ。【網谷隆司郎】

撮影前に。。7時間もお話したって。。言ってましたね。。