「TAJOMARU」情報(6)桜丸・・田中圭さん

HPのストーリーの紹介を読まれた方に。。
それも避けて。。公開を楽しみにしていらっしゃる方は。。読まないで下さいね。。パンフレットに載っているコメントです。。



田中圭

恩や愛を受けてても空しさを感じている桜丸の感覚が最初は理解出来なかった

桜丸

幼少の頃、畠山家の台所から芋を盗み捕まるが、直光の恩情により家臣となる。。


Q:桜丸をどう演じようと思いましたか?


桜丸は直光に助けられながら、自分は畠山の血をひいてないし、上の地位には行けないので、成り上がりと思うようになったんですよね。
でも、僕が解らなかったのは、結構そこで、数え切れないほどの恩や愛を受けて居ても空しさや哀しさが湧いてくる感覚が実は最初は全然解らなかったんです。。



Q:最終的にはどんな考えに至りましたか?


ちょっとした歪さを背負ってるんです。将軍義政公の男色の相手をさせられている。そんな桜丸を哀しい奴にしたくて。。ただ成り上がりたいと思ってる男じゃなく、自分が何故そこにいるのか解らなくて、より確かなモノを求めて自分の居場所を探していたんだと思ったんです。だって、そのままでも普通の民とは違う生活が出来たんだから。。


小栗さんとの立ち回りは壮絶でしたね。。



あれは キツかった。丸2日間、同じことを何度もやるから。。でも僕は自分の撮影の最終日だったから、最後くらいは思いっきりやって終わりたいと思って、先輩の胸を借りて、暴れさせてもらいました。。



Q:現場で印象に残っていることは?


牢屋のシーンで旬君のキメ台詞になった時に、僕は一瞬、置いていかれた気がしたんです。。

それまでは。。直光と桜丸の関係で芝居をしていたのに。。あっ。。小栗旬になった!。。と思って。それで旬君に訊いたら。。「圭、ゴメン。。ここは俺の芝居しちゃうね。」ってはっきり言われたんです。。
その時。。初めて自分の台詞をこう見せたい。。こう聞いて欲しいという旬君の考えを知って。。僕もそういう考えを持つことは必要だなって実感しましたね。。




Q:萩原健一さんとの共演は如何でしたか?



萩原さんに憧れて俳優を目指した人も多いと聞いていたので、お会いするまで楽しみだったけど、ちょっと怖かったですね。。でも。。実際にお会いしたら、凄くフレンドリーなな方で。。芝居も話しながら。。2人で作っていきました。。ただ。。焦ったことが一度あって。。

桜丸が、(萩原演じる)将軍を エスコートして階段を下りるシーンを撮影した時。。テストの時は、ずっと ゆっくりやっていたのに。。本番になったら萩原さんが いきなり階段をダダダって。階段を駆け降りたんです。。そのままだと僕が衣裳を踏んじゃって。。萩原は転んでしまう。。だから。。思いっきり力を入れて支えたのを覚えています。。
萩原さんも後から。。「目が見えないんだから、走るのはなかったな。。」って笑ってました。。(笑)